セールの時、50%~70%OFFってショップさん大丈夫なの?
そんな疑問に業界のそれでも儲かる仕組み(カラクリ)を解説します。

 

年が明けてデパートやファッションモールでも初売りがスタートしてますね。

池袋西武デパートでは2万人の人が福袋目当てに並んだそうです・・・すごい 1年のスタートに福が詰まっているといいですね。

福袋経験者の方はご存知だと思いますが通常3~5商品入っていて当たりとハズレがありますよね。 福袋を作る側では目玉商品と処分したい商品をなるべくバランスよく?作るようです。

さぁ~ここで今日の本題です。。。

バランスよく?・・・って これって用は「利益を出さないとダメだよね。」というお話です。

福袋の利益率は10~30%(通常40~80%)で設定されるケースがほとんどです。利益が薄くても年の始まりのサービス商品と各社頑張っているようです。 でも頑張っても最終的には利益を出さないとダメだよね と 各社は考えてます。 福袋の利益率だけではなく他の商品の利益率を足して最終的に利益を出すように年間計画を立てて全商品のプライス設定を行っています。

最近、よく耳にする【全品50%OFF】【全品半額】を見てみなさん不思議に思われる方がほとんどだと思います。「こんなに安く売って大丈夫。」「でも安いからいいや買っちゃえ」とセールでお買い物をするケースが増えていると思います。

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でも企業側ではそれでも十分利益が出るような仕組みを作りあげています。

どういう事???

ここで出てくるのが簡単な足し算と引き算です。 企業は利益を出して初めて成り立ちます。

簡単な話で説明すると入ってきたお金(売上)から出ていったお金(経費)を引いてお金が残れば利益がでて企業として成り立つ計算が立ちます。

売上           100%

値引き △15%

経費 ・家賃 △20%
・人件費 △10%
・広告費 △10%
・その他 △10%

仕入・原価 △25%

————————-
利益  10%

上記の計算式はファッション業界の一般的な例で挙げてみました。 各社当然のように各項目で係数が変りますので参照例と思ってください。

この計算式で重要なのが【売上】と【仕入・原価】です。

【売上】→【プライス】 仮に 10,000円の商品 【仕入・原価】→【コスト】 の原価は 2,500円となります。

用は2,500円で作った商品を10,000円の札を付けて販売しているという事です。

さぁ ここでなんで50%OFFでセールをやって大丈夫かというと

10,000円 0%OFF 利益 7,500円 販売シュア 60%
7,000円 30%OFF 利益 4,500円 販売シュア 20%
5,000円 50%OFF 利益 2,500円 販売シュア 17%
3,000円 70%OFF 利益 △500円 販売シュア 3%

プロパー価格の10,000円で頑張って6割売ってしまえば後はSALEや福袋で残りの4割を消化すれば利益が出るという計算が成り立ちます。

結論は各社セールをやっても大丈夫な価格設定を行っているという事です。

年間1万商品の内プロパー消化率100%の品番もあれば消化率20%で最終的には福袋や70%OFFで処分する品番があったりします。 そこが各社のバイヤー・デザイナー・コントローラーの力で利益率の差が出るところです。

お買い物する立場で言えばプロパーとSALE商品をよく吟味して賢く買い物したいところですね。

追記:カジュアル系の企業は原価が5,000円ぐらいです。ジーンズSHOPで全品半額とかやってないですよね。(G●Pさんは例外ですが)

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